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更新日記2013.01.11

更新日記2013.01.11

 おれの考えではそうじゃない。問題はメディシン・マンと奇妙な風習に対する恐れだった。公式な教会の助けを借りなくても彼らは踊りと薬物摂取によって、風景の中に隠れている強力な神々と触れ合うことができる。それを恐れたんだ。アメリカ人が許容できる唯一の薬物はアルコールだったから、君らは先住民をアルコール漬けにした。アメリカの歴史はすべて長期にわたる一つの宗教戦争だったんだ。偽りの名前の下での秘密の十字軍だ。君らはアフリカ人の半分を誘拐して奴隷にし、洗礼名を与え、妙に屈折した聖書を無理に教え込むことでアフリカのシャーマニズムも根絶しようとした。その結果があのざまさ。

『逆光』Against the Day  トマス・ピンチョン 木原善彦訳

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