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更新日記2003.01.16

更新日記2003.01.16

ディランの75年のライヴがCDおよびDVD化された。ローリング・サンダー・レヴューのブーツレグ・レコードは愛聴盤だったので、なんだ持ってるぞと自慢したくなった(ついでにいえば、サム・シェパードが書いたドキュメント本も持っている)が、この内容がえらく違うようだ。知らなかった。早い話が音源が粗悪なのだったということ。これはネットでのサワリ試聴で納得した。なんと「アイシャル・ビー・リリースト」も入っているではないか。レコードはA面B面ともで52分だったもんな。

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年末に村八分『チャー坊遺稿集』を読み、付属していた遺言のようなCDを聴いた。どうもディランといい、ムラハチといい、過去に引き戻されるかのごとき音楽がよみがえってくる最近だ。0116b

笠原和夫深作欣二が相次ぐようにして逝った。笠原脚本なら『博奕打ち・いのち札』、深作監督作品なら『博徒外人部隊』がベスト。最も愛惜にあたいする。
それで気がついた。『博徒外人部隊』はきわめて屈折した深作版『ワイルドバンチ』だったのではないかと。ラストの殴り込みが四人vs数百人というデスペレートな闘いであるところも帳尻が合っている。ウィリアム・ホールデンアーネスト・ボーグナインと兄弟役のベン・ジョンソンウォーレン・オーツ――鶴田浩二安藤昇に加えていつもは悪役定番の室田日出男小池朝雄(沖縄の現地やくざの兄弟役の若山富三郎今井健二は途中で退場してしまう)。メキシコに流れていったアウトロウと、日本復帰直前の沖縄にシマ荒らしに乗りこんでいった本土やくざという設定も近似だった。
死者の列。
メモリアルみたいなことばかりを今回は書き連ねてしまった。

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