更新日記2014.01.16
ジョン・ル・カレ『誰よりも狙われた男』
ル・カレはますますル・カレだ。枯れそうもない。アラウンド80sでの全開ぶりは、この国の皆川博子と双璧だ。おれもそこまで生きられるか?
なんてことは、どうでもいいが。
巷で評判の「北欧ミステリの流行」とは、じつのところ、ヨーロッパ圏全体の動向として再認識される必要がある。スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランドといった諸国の作品がドイツを仲介して輸入されてくるという構図。これは、EU(欧州連合)ミステリ時代の到来を告げているようだ。そして、そのEUミステリの一方の軸として、イギリス作家のル・カレが疑いもなく位置している。
どうやら『北米探偵小説論』の真正の続編の構想が浮上してきた、のかもしれない。まだ、死ねないな。
Share this content:
コメントを送信