更新日記2006.09.24 SNSから
無料なる日々04
無料とは、感慨無量のことなり。
またやってしまった。またまたリカバリーでデータを喪うはめになった。今回はDドライブに避難させていた分は無事だっただけましか。
原因はまるっきり自己責任で。
ファイアウォール・ソフトをダブらせちまったんである。ヤバイと思ったときはもう遅かった。
再起動が異様にスローだ。待ちきれずコーヒーを淹れに席を離れていたら、マシーンの方向から、けたたましい金属音が響いてくるではないか。これがハードディスクの音なら一巻のオシマイ。だがソフトの警告音なのであった。おっ、やってるやってると思ったら、別種の警告音が重なってくる。ソフトが別のソフトを阻止し、これはいいのだが、もう一個のソフトも逆襲を試みている。『スピリット』の中村獅童とジェット・リーみたいに、チャンチャンチャンチャーンといつまでもデスファイトをやめないのだった……。
あれれれっ。顔から血の気が引く。
エラー・ウィンドが出た。
次にモニターを占拠したのは、デスブルースクリーン。ついに見てしまった、この呪いの画面を。黒は何回か見たぞ。死の青は初めてだ。並んでいる文字列は英語。ボーゼンとするうちに100セコンドが過ぎ、PCはシャットダウン、しばらくぜいぜいしてから再起動モードになる。
これが、さっきの繰り返しで、信じられないほどスローかつ重ったい。いい気になってデスクトップにウィジットを飾ったせいもあるけれど、いくらなんでもこれは重すぎ。そして次には、ファイアウォール・ソフトが立ち上がって、またもやデスマッチを始める。そっくりそのままのリピートで、またデスブルースクリーンに切り換わる。こんどは落ち着いて解読を試みたが……。
きみのマシーンは深刻な問題に直面しているであろう。原因と思われるハードウェアもしくはソフトウェアを削除せんときみの未来は明るくないであろう。F8キーを押すべし。
と、おおよそそんなメッセージであった。
ところがF8キーがきかない。あるいは、こちらのタイミングが合っていない。問題はまったく好転せず。
かくてわがマシーンは永遠の再起動循環を繰り返す(?)擬似脳死状態におちいってしまった。修理に出して、ハードディスクを交換してもらってわずか一ヶ月余なのに。
泣く泣く強制終了をかけて、リカバリCDのお世話になった。元の黙阿弥、またしてもディスクトップはプアでださいXP仕様に逆もどり、おまけにいらねえ汚ねえアイコンぞろぞろ。消す気にもならず、不快適度100の胸糞悪さだが、気力を奮い起こして当面必要なネット接続、セキュリティの再インストールなどやっておると、だ。
外から口々につぶやく声がそれとなく聞こえてくる。
――おやじブーはこのごろPCばっかりいじって執筆をさぼっとるぞ。
――おたからのipod のデータをどうしてくれるんだ、また。
――おや、天気予報がでなくなってるじゃん(きのうまでは、パソコンにまで天気予報があって邪魔だとぶつくさ言っていた当人が)。
などとホームユーザーたちは勝手なことばかり。人のメンテナンスの有り難みをなにひとつわかっておらん。これによって軟弱なワタクシの神経はたちまちブチブチブチッとブレークダウンしてしまった。
(中略)
およそ一週間ほど寝こんだ。
親戚の葬儀があった機会に、万やむをえず起き上がって外出した。ウッ。眼の中を太陽が彷徨っておるではないか。
考えた。
マシーンのディスプレイを元にもどすのは後。とてもその気力がぅ湧いてこん。とりあえずは貧弱XPで、じっと我慢。
仕方がない。セキュリティ・ソフトはどうせ期限がくるんだから新調しよう。フリーの路線はあきらめないぞ。しかし。
参考書を買ってくることにした。
いや、買ったのだ。↑の画像ね。
無料のポリシーにはもとるけれど。abcもイロハもわきまえずにネット生活をやってるんだから、多少の混乱もあるわけさ。ああ、感無量。
to be continued
「SNSから」となっているのは、Mixi のことで。
始めたきっかけは、教えていたゼミの学生に諭されたから。
「先生もSNSくらいやらないと、世の中に遅れるよ」あるいは「一人前になれないよ」などと。
その結実が、6点ほど記事に残っていたのである。
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