ランキング2022
ミステリマガジン2022.1
①暗殺者の献身 マーク・グリーニー
②スクリーム カリン・スローター
③エンド・オブ・オクトーバー ローレンス・ライト
④ベイジルの戦争 スティーヴン・ハンター
⑤つけ狙う者 ラーシュ・ケプレル
⑥三時間の導線 アンデシュ・ルースルンド
⑦狼たちの城 アレックス・ベール
⑧ヨルガオ殺人事件 アンソニー・ホロヴィッツ
⑨暗殺者の悔恨 マーク・グリーニー
⑩夜と少女 ギヨーム・ミュッソ
①と⑨。シリーズ第九作「悔恨」から最新の「献身」、二作が同一シーズンにならぶ結果となった。「クランシー二代目路線」は他作家に引き継ぎ、いよいよグリーニーは快調だ。シリーズ最高頂点をマークしたか。イラン軍実力者へのテロ攻撃という最近のトピックを軸に、「アメリカの敵は世界中にいる」状況に立ち向かう「非合法員」の暗闘を描く。軍事諜報アクションは新たな地勢へ突入していくようだ。「アメリカ&イスラエルvsアラブ世界」という新「冷戦」世界の図式はもう過去のものか? アメリカの秘密工作員と某国に雇われたアメリカ人傭兵が交戦し、そこに、ドイツ、ロシア、アラブ首長国連邦が参入。ベネズエラからベルリンへ……。いったい誰が敵で、誰が味方なのか。
一方、②は、とうとうシリーズの出口に達したようで。残念だが。
⑧は、「一冊で二冊分おいしい」路線の二作目。まあ、努力賞ものか。
Share this content:
コメントを送信