DAP変遷記その壱
更新日記2024.07.12
DAP変遷記その壱
DAP(Degital Audio Player)は、俺には欠かせない相棒だった。
このツールの栄枯盛衰は、そのまま、アナログからデジタルへの移り変わりの急激さを映しているだろう。
ソニー・ディスクマン
ソニー・ディスクマンの歴史は1984年からはじまっている。
カセット・ウォークマンは買ったことがない。音質にどうも馴染めなかった。テープそのものに違和感が強かった。
そんな理由で、CDウォークマン(ディスクマン)の登場は、大いに歓迎したわけだが、すぐに初代に飛びつくことはなかった。まだレコード主体で、CDを持っていなかったからだ。
購入したのは、何代目かの型式になっていたのだろう。持ち歩くには、すごい重量感があった。最大の問題は、音飛びだ。カバンにおさめて、歩行しながらのリスニングは、ほぼ不可能といった状態。
この点は、技術的に改善されていった。
1980年代の後半くらいから。機種の変遷は、記録にないので、遺憾ながら、ここに再現できない。メーカーはSONYより、panasonicやKENWOODなどだった、と思う。
今も持っているのは
ほとんど使っていないので、「性格」はわからない。
iPod、iPodnano
iPodの登場(2001年)によって、シーンは決定的に変わってしまった。
CDという「アナログ」媒体なしでも、デジタル・データを内蔵したモバイル・マシンをとおして、音楽が体験できる現実が可能になったのだ。
いちばん愛用して、愛着が深いのは
ボタン操作がまだ残してあって、ディスプレイでVIDEOを観ることも出来た。
復刻版が出るなら、買っておきたいツールだ。
いま現役なのは、このiPodnano
この後は、決定的にiPod離れを体験した。
要するに、iTUNESと一体化したユーザー管理システムに愛想が尽きたってところ。ケーブル端末で他社製品を「排除」するだけじゃない。PCからiPodへのデータ移行一つとっても、iTUNESなしには出来ない仕組みになっている。iTUNESをマシンにインストールすると、登録義務(?)がついてくるし、音楽データを入れると、すべて勝手に配列(ジャンル分けとアーティスト別とか)しなおしてしまう。俺の持っている個人アーカイヴは、この並べ替えによって、何だか見たこともないデータバンクに変質する。
こうしたデータ管理は、iTUNESのみでなく、多くのプレイヤー・ソフトに共通するもの。つまり、音楽メジャーによる商品管理が、ソフト使用によって、末端のユーザーまで徹底して適用される(受け入れた自覚は生じない)、ということだ。
iTUNESには、ファイル形式変換機能がついている。雑多な形式のデータ・ファイルがあるとすれば、これらをiTUNES適合のファイル形式に自動変換「してくれる」のである。有り難いか有難迷惑かは、ユーザーの感覚だ。どっちにしても、iTUNESにファイルを取りこむと、やたらに時間が浪費されることだけは間違いない。
iTUNESには、ファイル形式変換機能がついている。雑多な形式のデータ・ファイルがあるとすれば、これらをiTUNES適合のファイル形式に自動変換「してくれる」のである。有り難いか有難迷惑かは、ユーザーの感覚だ。どっちにしても、iTUNESにファイルを取りこむと、やたらに時間が浪費されることだけは間違いない。
俺は使わない、と決めた。
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