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書き忘れたこと

書き忘れたこと

更新日記2024.07.09
書き忘れたこと
 この私史の狙いは、デジタル・ネットワークが全社会化し、双方向民主主義メディアとなることを予告されながら、じっさいには、必然的の途だったのかどうか、新自由主義的世界制覇の表徴となるまでの四半世紀を、ミクロな下層の視点からふりかえってみることにある。
 この20数年は、末端のユーザー、つまり、ローカル・システムにおいては商店主であり、端末労働者であり、消費者でもあるというーー複雑なメカニズムに支配された被搾取者としての四半世紀だった。
 
 二代目があまり長持ちしなかったのは、この時期、ローカル・マシンが大人数の家族同居人に共有される環境があって、一日18時間くらい稼働していたせいかもしれない。
 電源を落としても、猫がボタンを押して起動させることか再三あって、休息することがなかったのだ。

  LimeWire というソフトをよく使っていた。
 ウィキペディアの記事からコピー。


 裁判所の介入によって、ソフト流通が「禁止」=非合法化された、という事実が、この問題の背景を雄弁に語っている。司法を味方につけた音楽メジャーによるデジタル情報(楽曲)独占化への「勝利」の途だった。消費者が個人的なネットワーク(P2Pなど)を駆使して、音楽ファイルをフリー(無料)に共有するデジタル・ライフが、法律によって規制されることになったのだ。
 そのあたりのことは、『北米探偵小説論21』のG-12「IT探偵小説のW.W.W.」(1157-1173ページ)にまとめている。

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