『ヤングコミック』
70年前後の漫画を雑誌で代表すると、ヤングコミック、ガロ、COM、少年マガジンなど。なかでも特別の思い入れがあるのが、これ『ヤングコミック』。
大藪春彦原作『戦いの肖像』

1970年の分がほとんどコレクションに残っている。残っているのだから、それだけの理由にしろ、捨てるにしのびなかったのだろう。保存状態は良くない。もともとか一山50円くらいの古本で手に入れた。明らかにナニヤラとわかる黄色いシミのべっとりとついたページも……。 公開するのは、その一部。 手放してしまったものは忘却の彼方にある。
M・ハスラーは望月三起也。『マッド・ドッグ』は常に巻頭を飾っていた。『ワイルド7』よりも、こちらが代表作だと思うんだが、どうかね。
『ノスパイフ戦線』はもう少し後の時期かと思いこんでいた。じっさいには、ヤンコミの初期からスタートしていたのだ。それなりの新発見であった。

ヤンコミのナンセンス漫画はこの二人に代表される。ギャグ、ナンセンス、アヴァンギャルドが無原則かつアナーキーに舞い上がっていたとんでもなさがこの時代の彩りだったわけで。

筑摩書房がA5版の箱入り上製本『現代漫画』シリーズを刊行した。読み捨てられて当然のジャンルが「文化」に上昇を果たす。そのなかの一冊はなんと『前衛漫画傑作集』と銘打っていた。額縁に飾られた「前衛」を今ながめるのは奇妙な居心地の悪さをもたらす。
その顔ぶれは――。 赤瀬川原平、秋竜山、井上洋介、梅田英俊、岡本信治郎、佐伯俊男、
佐々木マキ、辰巳四郎、タイガー立石、長新太、つげ忠男、辻まこと、中村宏、林静一、横尾忠則、木村恒久、マッド・アマノ。
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