更新日記2011.05.01 ブクログ事始め
ブクログというのを始めた。
高級な言葉では、WEB の仮想図書館。
個人が現実に持てる蔵書には、むろんさまざまの制約がある。多くは物理的なもの。それと心理的なあれこれ。
その点、ヴァーチャルな図書館は、凡人でもボルヘスの至高に少しばかり近づけるような幻想を与えてくれる。とはいっても、ブクログという のは、アマゾン書店取り扱いの商品からしか構築できない。実態は、アマゾン・チェーンのフランチャイズ店ってところか。アマゾンのデータにリンクをつけ て、自前のチョイスと配列を試みるだけ。
要するに、アマゾンに画像のある(つまり、ここ10年に発刊された)本にかなり限定されている。珍しいものもあるが、古書出品となるので、画像ナシで我慢するしかない。
そのような「不自由な」枠ではあるが、いくらかの愉しい発見はあった。バルザックとかゾラなどの、19世紀のマスターが揃っているところは壮観だった。とうに埋もれていると思っていた書物がまだ寿命を保っている。
今のところ、2000冊ほど入れて、分類してみただけ。レビューはそのうち。本人以外にアクセスがあるのかどうかも確認できない。「建設中」で未公開の つもりだが、下書き状態で止めておくことができないシステムなので「実体化」してしまっている。このページからリンクはつけていないけれど、捜せば見つか るだろう。
なるほどこの書棚なら崩壊もしないし、液状化にもいたらない。
仮想の図書館が教えてくれたことは一つ。本とは並べるものだ。分類し、互いに関連づける。そこから語りかけてくるものが大きい。たんに一冊いっさつを読むだけでは見えない燭光が見えてくる。2015-8-9
というような特性は、ヴァーチャル図書館であっても同じだ。いや、購入も、組み替えも、削除も、ごく簡単なので、配列による発見という機会をより多くもたらしてくれるだろう。
仮想図書館の「蔵書」は、とりあえず5000冊を目標。
これは、リアルの世界で私蔵(その多くが死蔵)している数とほぼ同じだ。減らしに減らしてこの数になったとはいえ、リアルの蔵書は、この間の巨大地震・ 巨大余震の連続にあって、いっそうの物理的ならびに心理的負担となって重量を増している。つまり書物の本来の役立ち方を果たしていないばかりか、日常的に はゴミの集積と化している。ゴミなら捨てれば済むけれど、またガタガタッとくれば「凶器」にもなりかねないシロモノだ。
Share this content:
コメントを送信