更新日誌2008.05.15
予定の書下ろしは、無事に終了。
分量も、期限も少しばかり超過したが。
あたりを砂嵐のように暗く霞ませ、路面に降り積もり、トム・クルーズの革のジャケットの表面を薄い膜のように覆う灰白色の粉塵の感触をリアルに描くこと。こうした描写によって、スピルバーグは「9.11」の記憶を、再現的なリアリズムによってではなく、また何らかの政治的メッセージとしてでもなく、まさしく隠喩的であることがそのままリアルへと反転する、ある種不快なイコンとして差し出したのである。
――藤崎康『戦争の映画史』155p
粉塵とスモークの21世紀型戦争映画の考察。なかなか有益であった。
あとは。
they ramble by night 『夜の放浪者たち』。いよいよ佳境。
四郎、高太郎とつづくが、この流れがまともすぎて。この程度のことなら、すでにだれかが書いていて不思議はないのだが。
ここを押さえれば、外男、十蘭、虫太郎。で、フィナーレまで一息となる。
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