更新日記2007.11.01 さらばマイクロソフト仮想帝国
『 IMPACTION 』最新(160)号で、小倉利丸の「ウィンドウズのボイコットは不可能じゃない」を読む。まさに正論なり。
前まえから思っていたが、やはり OS によるグロバリゼーション支配は何とか手をつけねばならない領域なのだろう。われわれは全員「マイクロソフト仮想帝国の自主的な奴隷なのだ」では、笑っていられないからな。
ぼちぼち Linux を学習してみようかと思うが。
思うだけで、身体が反応するかどうか。気晴らしの時間になればいいが、またテクノ・ストレスを増やすかと予想すると、二の足を踏む。OS を切り替え可能にして、先ずは試してみたいのだけれど、これだけの設定準備でも、パーティションの切り分けとか面倒そうだ。やってしまえば「わりと簡単」 な作業だとは思うのだけれど。
マイクロソフト・オフィスは使うな(じっさい、これのあるなしで PC の値段に差があるのだから)、ウィンドウズ・メディア・プレーヤーは使うな、インターネット・エクスプローラーは使うな、なんて話は人前でしたことはあ る。しかし、肝腎なのは、アプリケーション・ソフトではなく、OS なんだということ。上記の三種の神器みたいなソフトはいずれも、代替ソフトがある。WMP より iTunes のほうがはるかに使いやすいし、I.E. より FireFox や Opera のほうが快適だ。しかし、オフィス未インストールの安いマシーンを選択することはできても、WMP や I.E. を削除することはできない。OS ごと捨てるなら可能なのかな。
というわけで。
第二段階の億劫さは、リナックスでどれだけのソフトが使えるかという不安にある。
自分のローカル環境では何とか作動しても、ファイルを送った相手のマシーンで開けない。というトラブルがあるのは困る。その手のわずらわしさもあって、ウィンドウズ・ユーザーに転向したわたしだったから。あのストレスを繰り返すのは、非効率そのものだ。
それでも何とかしたい、「マイクロソフトに精神の端末までつながれるのはごめんだ」という気持ちはあるのだが。
いま使っているソフトで有料だったのは IBM のホームページビルダーのみ。これは、ホームページ用の HTML ページをつくれなかったので、やむなく購入した。
あとはすべてフリーソフトだ。セキュリティ関係も含めて。
これらはウィンドウズ環境を前提に入れたものばかり。
すべて見直ししなければならないのは、やはりしんどい。まあ、ゆっくり対処しよう。
あとは同誌で、「〈佐藤優現象〉批判」金光翔を読む。大まかに同意できることばかり。
売れさえすれば節操も何もなく「本物の思想家」なる存在がつくられていく壊滅的な思想状況。それは藤田省三が翼賛体制時代についていった「集団思想転向 の寄り合い所帯」そのままなのだろう。まったく、その点では、歴史は気の滅入るような茶番を繰り返している。一幕目から悲劇ですらなかったのだから、この 二幕目はどう形容されるべきなのか。わからない。
寄り合い所帯のなかで、護憲言論ビジネスに励むメディア、メディアに追従して原稿商売をするジャーナリストや学者、無内容な精神科医や投機狙いの政治家、行き詰まった市民運動家などがひしめき合っている(金の論文からの大意引用)。
それにしても、こうした状況にたいして本質的な批判を試みるのは在日朝鮮人のみだ、という金の慨嘆は痛烈だ。
ああ如何せん。
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