更新日記2007.07.01 アウトソーシングの現在
場所とともに生起するあらゆるものが、ここであれあそこであれ、高いところでも低いところでも、東洋でも西洋でも、唐突な疎外化に見舞われる。それは、われわれの歴史がいまここで(hic et nunc)閉域化するからである。
第三ミレニアムは、ひとつの手品として、目くらましとして、気散じとして始まるのだ。そしてそこにテロリズムの慢性的な不均衡が出現する。やがてそれ は、前世紀に根気づよく設置された国際秩序だけではなく、一般市民の平和にも、すなわちあらゆる民主主義の基盤にも、影響をおよぼすだろう。こうした悲劇 的なものへの回帰は、あまりにも進歩しすぎたわれわれの社会を、かつての領土帝国による外植民地化から、構想されつつある最終帝国による内植民地化へと導いていく。
閉じられた、閉域化した世界。そこではわれわれのだれもがアウトソーシングされている。いいかえれば、多極的で解放された国際性から、ヴァーチャルで単極的な世界の治外法権のなかに疎外化されているのである。
――ポール・ヴィリリオ『パニック都市』竹内孝宏訳
アメリカの対テロ戦争を支援するのと引き替えに、プーチンは究極的にみずからの大統領の地位を救うものを得た――チェチェンでの戦いとロシア民主主義の解体に対する、アメリカの黙認だ。
「もしビンラディンがいなかったら、あいつ(プーチン)は自分でビンラディンを発明せねばならなかった」
――アレックス・ゴールドファーブ&マリーナ・リトビネンコ『リトビネンコ暗殺』加賀山卓朗訳
( どちらも、本文をいくらか改変してある)
七〇年代を中心とする音楽ファイルをアルバムごとダウンロードできるサイトをいくつか発見。
それらを跳びまわっているあいだに素早く歳月がめくられていった。ネット・アウトソーシングの最もたる消費生活だ。冗談じゃないな、まったく。
頭脳警察の伝説の発禁デビュー・アルバムをゲット。下記サイトに深く感謝。
http://citiesonflamewithrockandroll.blogspot.com/
コンディション・グリーンのアルバムを見つけてびっくり。どのサイトだったか忘れてしまった。
あとはブルース系で豊富なサイトがあった。これはブラジル発のようだ。
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